日本との経済連携協定(EPA)に基づき来日、姫路赤十字病院(姫路市)で勤務するインドネシア人看護師、スワルティさん(32)が、東日本大震災の被災地岩手県山田町での支援活動を終え9日、同病院で記者会見した。スワルティさんは「今後も支援できる方法を考えたい」と話した。

スワルティさんは、死者、行方不明者が22万人以上になった2004年のスマトラ沖地震で日本から届けられた援助に恩返ししようと、被災地入りを志願。4月24~28日、整形外科医ら8人のチームの一員として派遣され、約340人が避難する岩手県立山田高校で診察巡回の付き添いや心のケアなどを行った。被災者を励まそうと母国の歌も披露したという。

避難所では、08年に来日し今春、日本の看護師資格を取ったスワルティさんの努力を知った女性から「あなたも日本でがんばっている。私もがんばらないと」と声を掛けられたという。

スワルティさんは「多くの人たちから優しさをもらった。これからも日本のことを勉強し、看護師として被災地の復興を見守っていきたい」と語った。

http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/0004047622.shtml

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