Eleven years ago, baseball players walked off the field in protest for the first time in […]
今から11年前、日本のプロ野球は、日本プロ野球球団設立以来初めてのストライキを行った。当時最大規模の「球界再編」が行われようとしていたが、その決定のプロセスのなかに「選手」は入っていなかった。自分たちのことなのに、なぜ自分たちが外されているのか…? 我慢ができなかった選手たちは、当時の選手会会長である古田敦也(ふるた あつや)氏を中心に、何回も団体交渉を重ねたものの、交渉は決裂。そしてついに、開催予定だった6つの試合でストライキが決行された。 ストライキは2日に及んだが、この間、選手たちは自主練習をしたり、ファンとのふれあいのイベント(サイン会や写真撮影会)を開催したりしていた。彼らのストライキに対しては、ほとんどのファンがストライキを支持し応援していたものの、なかには「ファンをないがしろにしている」、「自分たちだけよければいいのか」といった非難もあった。選手たちはおそらくこうした声を重く受け止めていたのだろう。彼らは、ストライキが苦渋の果ての決断であったということ、そして、決してファンを軽視するものではなく、むしろファンにとってより楽しいプロ野球にするためにも、ストライキが不可避であるといったことを、一生懸命にアピールしていた。