Eight years ago, a TV drama about temporary workers generated a great deal of excitement around […]
もう8年前のことになるが、かつて「ハケンの品格」というテレビドラマが反響を呼んだ。篠原涼子(しのはら りょうこ)が演じる時給3000円の「Super 派遣労働者」大前春子(おおまえ はるこ)が、職場で起こるさまざまなトラブルを鮮やかに解決していくというストーリーだ。大前春子は、職場のどの正社員より仕事ができる一方で、「残業しない」「愛想がない」「就業時間以外のつきあいは一切お断り」がマイルール。愛想笑いもご機嫌取りも一切なく、職場で孤高の存在を貫いていた。こうした大前春子の姿に、当時派遣で働く労働者たちは大いに元気づけられ、大人気ドラマとなった。 しかし、「ハケンの品格」は、ある意味で現実離れした「ファンタジー」として見られていたと言える。当時、ドラマを見ていた派遣で働く人たちに「このドラマはリアルだと思いますか」と質問したところ、ほとんどが「思わない」と答え、「実際に大前春子みたいな派遣社員がいたら、即クビになっちゃう。」「派遣は正社員より軽く扱われるのが当たり前ですよ。」「いくらスキルを磨いて仕事ができるようになっても、いつまでたってもしょせんは「よそ者」なんですよ、派遣って。」等々の発言が相次いだという。

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